2011年10月1日土曜日

職を得るために言葉と向き合う〜ライティングワークショップの現場から〜




このほど、就職を目指す20才前後の人たち向けの研修を行って来ました。「言葉を基点にマーケティングを知る」ことをテーマにした研修です。

全体のコンセプトは、マーケティングの基礎を一通り学んだ後、参加者の身の回りにあるマーケティングと関連するさまざまな事例について「言葉」を切り口にワークショップを行うというものでした。

ある日のメインテーマは「情報を伝える」。朝のgood and newから始まり、記憶の仕組み、リフレクションの重要性、情報収集の方法、分類と評価、優先順位の付け方、までで昼休み。午後は、ストーリーライティング、プレゼンテーション、県内経済圏並びに近隣県にまたがる広域経済圏の調査と分析、で終了となります。

1日9時間にも及ぶ長丁場でしたので、どのような構成にすべきか、多くの時間を費やしました。また、参加者のモチベーションがどこまで続くのかについては、初日を迎えなければわからない部分が多く、柔軟に対応できるように複数のシナリオを用意しました。

実際にどのような研修になったのか。昨日、すべてのプログラムを終了したばかりですが、参加してくれた人たちは1週間を通じて真剣に課題に取り組んでくれました。これはお世辞ではありません。モチベーションへの懸念は無用でした。

多くの参加者にとって、言葉と自覚的に向き合うのは初めての経験だったようです。最終日の研修後にこんなことを話してくれた人がいました。「読んで、書いて、聞いて、話す。普段は当たり前のように行っていたのに、言葉にちょっとだけ息を吹きかけることによって、何かが変わるように思えました」。

言葉によって何かが変わる人たちがまだどこかにいるはずだ、と思わせてくれた素敵な1週間でした。私たちの言葉をめぐる冒険はまだ続きます。

最後に、今回参加してくれたみなさんが次なる道へと旅立たれる日が来ることを切に願っています。ファイト!!!

0 件のコメント:

コメントを投稿